『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

第1部(1〜7巻)感想-6巻感想

6巻25話戦場の遭遇と光について

クライマックスで話の盛り上がりも素晴らしく、『ヘンリー6世』の変換の仕方も感動的です。

6巻24話 キングメイカー・ウォリックについて

盛り上がる展開です。『ヘンリー6世』は23話から25話に飛ぶ形ですが、史料が素晴らしくアレンジされている回ですね。

6巻23話木陰の眠りと父の野望(のぞみ)について

『ヘンリー6世』踏襲で、エドワードとウォリックの対立、父の敵討ちでヘンリーを殺そうとするリチャード、という愛憎を強調する展開に思えます。

6巻22話戦いと王位を倦むヘンリーについて

ヘンリーの台詞やジョージのエピソードに『ヘンリー6世』の演出的采配を感じます。セクシュアルな話への踏み込み方もすごい回です。

6巻21話リチャードとヘンリーの約束について

2人の約束が、切ないままになった『十二夜』+ピラマスとシスビーの感じです。21話の主題歌は“O Mistress Mine”ということで。