第2部・11巻〜感想-11巻感想
『リチャード3世』を変えて、リチャードとヘイスティングスが互いに相手を追い落とすことを目論んでいるので、非常に緊張感があります。その拮抗関係がうまく構成されているように思います。
せっかく表紙帯の「私にとって人生とはリチャード様なのです」の回なのに、母セシリーとの会食についてって、すごい地味なんですけど。やっぱり話のメインはセシリーとの関係ですよね。つい記事のタイトル盛っちゃいました、すみません……。
「勝負の相手は“神”、賭けるものは“魂”」と言って馬上で運命に挑むリチャード。原案『リチャード3世』を反転させたかのような展開が胸熱です。
11巻47話についてです。タイトルは苺についてでもよかったかもしれません。リチャードに忠誠を誓ったケイツビーが、ハムレットのホレーシオに似ている、と勝手なことを書きました。
46話のリチャードとバッキンガムの謀議の場面で、原案『リチャード3世』と台詞が逆転していることについて、邪な(?)目線から考えます。