『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

第2部・11巻〜感想-14巻感想

14巻65話愛と荊棘について

原案や史料の流れに戻してきたような65話。指輪エピソードや、プロセルピナと『冬物語』、『ヘンリー4世』とかを考えてみました。

14巻64話夢から醒める薬について

11,12巻の挿話が布石のような形で、薬の話が不吉に再登場。62話からのモチーフも繋がっているかもしれません。

14巻63話王子達をめぐる思惑について

表紙の2人をめぐる史料とも絡めた展開なのに、リチャード、バッキンガム、ティレルの三角関係(?)も入った素晴らしさと構成の美しさ。でもリッチモンドの考察が長めになりました。

14巻62話父と子について

1巻のリフレインのようなリチャードとエドワードが感動的で、リッチモンドとスタンリーは『リチャード3世』の真逆の感じですね。

14巻61話 愛を求める“ヘンリー”について

既に不穏になり始めている61話。3巻との比較がメインになりました。