ウルフの『ダロウェイ夫人』を軸に、時代を超えた3人の女性の思いや人生が交差するような作品です。こういう引用・変換も好みだし、物語的な感動もありました。
ケテヴァン・パパヴァのマルグリット、ティムール・アフシャーのアルマンがよかったです。
ジャンヌ・ダルクだからというだけでなく、演出やコスチュームが『薔薇王』的!
『尺には尺を』の同時上演のもう一方。中嶋朋子、浦井健治他全キャストが重なっています!
ソニン、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子他で『終わりよければすべてよし』とキャストを重ねた同時上演。
『テンペスト』を上演する劇団ものという翻案で、踊りあり殺陣ありのエンタメ的でありつつ、演劇比喩がシェイクスピア的でもあり。
演劇・ミュージカル、バレエ・ダンス、オペラ・音楽配信サイトや作品リンク
『ヘンリー6世』の台詞に出てくるディドとエネアスのオペラ。今作はダンス作品と言っても過言でないほど。
現代的視点からの『マクベス』の読み替えとともに寓意性やオマージュに溢れた作品。天海祐希さんが薔薇リチャード+騎士マーガレットのようだ!とも思いました。
「ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加記事です。
NTLive10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加関連記事です。
本編1巻につながる円環的終幕が見事! 加えて原案サフォークの独白の転用(多分)によって、表面的に原案通り、でも内実は史実寄り、更に騎士ロマンス的にもなるという作り。前巻から続く『オセロー』も?
『ヘンリー6世』展開でありつつ、前半は『マクベス』オマージュ、後半は史料ミックスで、更に劇的に。
『ヘンリー6世』準拠のようで、緩急のつけ方や演出面の見事さが際立っています。『ハムレット』と『オセロー』の合わせ技的オマージュの感じも。
『薔薇王』本編の円環的構成を、更に環を大きく一回りさせたような最終巻でした。
ここ数年で観た作品のなかで一番キツい話である一方、演劇ならではの作りと演者達が見事です。演劇的面白さがまた葛藤を引き起こす感じでした。
逆『薔薇王』的にも思えた驚くシーンがある一方、マルヴァニーの障害の受容が『薔薇』最終部っぽい気も。
タイタス役の能楽師山井綱雄さん・ラヴィニア役春名風花さんによる能のような場面が印象的でした。
「歩く」という言葉が、進化と信仰と思考の進歩を象徴し変奏される美しさ。真摯な主題と萌えを「両腕を広げて」抱きしめたい作品です。
シュールレアリスム的な『薔薇の騎士』を演出したミキエレットによる『アイーダ』。
『ガチョーク讃歌』とバレエガラのプログラムで、一応ウィールドンの『夏の夜の夢』パ・ド・ドゥが入っているという理由で。評判の『シェヘラザード』、よかったです。
文字通りサーカス+オペラ。プレイリスト、プログラム的覚え書きです。
3作の感想です。当たり前なのでしょうが、それぞれ方向性と強調点が異なっていて、鑑賞後の感覚も違うものですね。
意外に(?)正統派な蜷川版、エンタメ的なブラナー版という感じで、結構対照的な作りに思えました。
感想は少しだけ。自分のための覚書とリンクの感じで、MET版と比較。
オール・フィメールである以外はかなり正統派の重厚な演出。舞台の美しさ、吉田さんのブルータス像、最後の展開がとても刺さりました。
デズデモーナとエミリアの造形が秀逸で、今日的な含意の引き出し方が素晴らしい『オセロー』でした。
高田茜&平野亮一/ヘイワード&ブレイスウェル/ナグディ&ボール/オサリヴァン&サンベの映像作品感想です。
不思議な館での妖しい夜の夢のような雰囲気の、スタイリッシュで美しい作品です。
祝『レイディマクベス』制作記念、アダム・クーパー出演記念で、クーパーのレルモントフについて多めに書いています。