『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

メトロポリタン・オペラ、K.プッツ作曲『めぐりあう時間たち』紹介・感想

ウルフの『ダロウェイ夫人』を軸に、時代を超えた3人の女性の思いや人生が交差するような作品です。こういう引用・変換も好みだし、物語的な感動もありました。

ウィーン国立歌劇場バレエ(配信)、ノイマイヤー振付『椿姫』感想

ケテヴァン・パパヴァのマルグリット、ティムール・アフシャーのアルマンがよかったです。

ライン・ドイツ・オペラ、チャイコフスキー作曲『オルレアンの少女』感想

ジャンヌ・ダルクだからというだけでなく、演出やコスチュームが『薔薇王』的!

新国立劇場、鵜山仁演出『終わりよければすべてよし』感想

『尺には尺を』の同時上演のもう一方。中嶋朋子、浦井健治他全キャストが重なっています!

新国立劇場、鵜山仁演出『尺には尺を』感想

ソニン、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子他で『終わりよければすべてよし』とキャストを重ねた同時上演。

少年社中、毛利亘宏脚色・演出『テンペスト』感想

『テンペスト』を上演する劇団ものという翻案で、踊りあり殺陣ありのエンタメ的でありつつ、演劇比喩がシェイクスピア的でもあり。

配信作品リンクとスケジュール

演劇・ミュージカル、バレエ・ダンス、オペラ・音楽配信サイトや作品リンク

リセウ大劇場、パーセル作曲『ディドとエネアス(ダイドーとイニーアス)』感想

『ヘンリー6世』の台詞に出てくるディドとエネアスのオペラ。今作はダンス作品と言っても過言でないほど。

ジュード・クリスチャン作、天海祐希&アダム・クーパー『レイディマクベス』感想

現代的視点からの『マクベス』の読み替えとともに寓意性やオマージュに溢れた作品。天海祐希さんが薔薇リチャード+騎士マーガレットのようだ!とも思いました。

ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)との思い出:配信とSNSとシェイクスピア

「ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加記事です。

ナショナル・シアター『欲望という名の電車』『やけたトタン屋根の猫』他感想

NTLive10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加関連記事です。

王妃と薔薇の騎士3巻 Ep:12 薔薇の騎士と呪いの円環について

本編1巻につながる円環的終幕が見事! 加えて原案サフォークの独白の転用(多分)によって、表面的に原案通り、でも内実は史実寄り、更に騎士ロマンス的にもなるという作り。前巻から続く『オセロー』も?

王妃と薔薇の騎士3巻 Ep:11 マーガレットとサフォークの願いについて

『ヘンリー6世』展開でありつつ、前半は『マクベス』オマージュ、後半は史料ミックスで、更に劇的に。

王妃と薔薇の騎士3巻 Ep:10 ヘンリーへの愛について

『ヘンリー6世』準拠のようで、緩急のつけ方や演出面の見事さが際立っています。『ハムレット』と『オセロー』の合わせ技的オマージュの感じも。

王妃と薔薇の騎士3巻 Ep:9 ヴァレンタインと決闘について

『薔薇王』本編の円環的構成を、更に環を大きく一回りさせたような最終巻でした。

ナショナル・シアター『善き人』感想

ここ数年で観た作品のなかで一番キツい話である一方、演劇ならではの作りと演者達が見事です。演劇的面白さがまた葛藤を引き起こす感じでした。

ベル・シェイクスピア、ケイト・マルヴァニー主演『リチャード3世』感想

逆『薔薇王』的にも思えた驚くシーンがある一方、マルヴァニーの障害の受容が『薔薇』最終部っぽい気も。

カクシンハン『シン・タイタス REBORN』感想

タイタス役の能楽師山井綱雄さん・ラヴィニア役春名風花さんによる能のような場面が印象的でした。

新国立劇場、野木萌葱作『骨と十字架』感想:『薔薇王』好きな方も観て下さい

「歩く」という言葉が、進化と信仰と思考の進歩を象徴し変奏される美しさ。真摯な主題と萌えを「両腕を広げて」抱きしめたい作品です。

バイエルン州立歌劇場、ミキエレット演出『アイーダ』感想

シュールレアリスム的な『薔薇の騎士』を演出したミキエレットによる『アイーダ』。

GGG Project 2023『ガチョーク讃歌』感想

『ガチョーク讃歌』とバレエガラのプログラムで、一応ウィールドンの『夏の夜の夢』パ・ド・ドゥが入っているという理由で。評判の『シェヘラザード』、よかったです。

フィンランド国立オペラ、ニック・デイヴィス指揮『CircOpera 2.0』覚え書き

文字通りサーカス+オペラ。プレイリスト、プログラム的覚え書きです。

PARCO劇場・森新太郎演出+篠田正浩監督+SPAC・宮城聰演出、泉鏡花作『夜叉ヶ池』感想

3作の感想です。当たり前なのでしょうが、それぞれ方向性と強調点が異なっていて、鑑賞後の感覚も違うものですね。

蜷川幸雄演出北村一輝他『恋の骨折り損』+ケネス・ブラナー監督『恋の骨折り損』感想

意外に(?)正統派な蜷川版、エンタメ的なブラナー版という感じで、結構対照的な作りに思えました。

ドロットニングホルム劇場、ヘンデル『アグリッピーナ』感想

感想は少しだけ。自分のための覚書とリンクの感じで、MET版と比較。

PARCO劇場、森新太郎演出・吉田羊主演『ジュリアス・シーザー』感想

オール・フィメールである以外はかなり正統派の重厚な演出。舞台の美しさ、吉田さんのブルータス像、最後の展開がとても刺さりました。

ナショナル・シアター、クリント・ダイアー演出『オセロー』感想

デズデモーナとエミリアの造形が秀逸で、今日的な含意の引き出し方が素晴らしい『オセロー』でした。

英国ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』(映像4作品)感想

高田茜&平野亮一/ヘイワード&ブレイスウェル/ナグディ&ボール/オサリヴァン&サンベの映像作品感想です。

スウェーデン王立歌劇場、ブリテン作曲『夏の夜の夢』感想

不思議な館での妖しい夜の夢のような雰囲気の、スタイリッシュで美しい作品です。

マシュー・ボーン振付『赤い靴』感想

祝『レイディマクベス』制作記念、アダム・クーパー出演記念で、クーパーのレルモントフについて多めに書いています。