『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

17巻最終話(78話) 王冠と愛について

『リチャード3世』と全く違うようでありつつ、すばらしく斬新な解釈・演出として読みたいと思う最終話でした。

『薔薇王の葬列』とシェイクスピア作品対応一覧(妄想含)

各巻別のオマージュ作品一覧です。怪しいもの混みではありますが、作品からの逆引きも作りました!

17巻77話 ケイツビーの願いについて

ケイツビーに焦点が当たります。『リチャード3世』の解釈・変換も素晴らしく、ベスのエピソードにも参りました。

17巻76話 “光”と“荊棘”について:リチャードとヘンリー

最終話に向けて主題がストレートに出され、円環的な物語が作られているクライマックスの感があります。ついでに、相当無理矢理感ありつつ『冬物語』どうでしょう、と言ってみます……。

17巻75話 リチャードの呪いについて

1話から出てきた『ヘンリー6世』での呪いの言葉が、『リチャード3世』での母の呪いと繋げて最終部で円環的に使われ、違う形で昇華される素晴らしさ。テイスト的にはシェイクスピア晩年作品に近づいている気もします。

7巻30話 予言と呪いについて

『ロミオとジュリエット』的でもありながら『ヘンリー6世』にきっちり落とし込み、この2作以上に衝撃的で悲劇的です!