2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
『ハムレット』『ヘンリー4世』などが組み合わせて使われ、作品のモチーフとリチャードの変化が重なるのも感動的です。
王子達を巡る話の作りがまたもや神業的です。ティレルの言動はまだ謎かけ的ですね。
心削られる展開かと覚悟していましたが、15巻は、こう来るか!のわくわく感や、物語が動いていく興奮があって一気に読みました。
『ファウスト』や『不思議の国のアリス』が重ねられた、ややダークで悪夢感のある作品でした。
ランカスターの王子エドワードの退場回。『ヘンリー6世』準拠ながら、エドワードのリチャードへの恋の終わりと絡めて美しく翻案されています。無理筋かもしれませんが、『二人の貴公子』オマージュも考えました。