『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

第2部・11巻〜感想-16巻感想

16巻74話 2つの薔薇について

過去の伏線の回収とオリジナル要素が、リッチモンドの政略と対比的に描かれる素晴らしさ。細かい要素にも泣き所がいっぱいです。

16巻73話 アンの荊棘について

アンの話を『リチャード3世』4幕1場との関連で考えてみました。リッチモンドや小夜啼鳥についても書いています。

16巻72話 冬の気配について

気持ちを揺さぶる展開なのにやはり構成もすごい。『リチャード2世』推測してみました。王の森の場面と、73話以降のリチャードvs.リッチモンドの話と繋がっている……かもしれません。

16巻71話 バッキンガムの望みについて

バッキンガムの選択を、彼が生きることを選んだものとして描かれているのが印象的です。

16巻70話 熱を奪う雨について

『リチャード3世』での「熱い気性が凍ったか」が、雨による敗走エピソードと掛けられて、リチャードが求めた“バッキンガムの熱”を失う話になっている気がします。