『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

2022-01-01から1年間の記事一覧

モネ劇場『薔薇の騎士』感想

シュールな演出と思いきや、元帥夫人像を掘り下げ、とても陰影のある/影を濃くした素晴らしい作品でした。

薔薇王キャラによるシェイクスピア他作品配役妄想

十二夜、ジュリアス・シーザー、ハムレット、リア王の配役妄を書き散らかしています。

オルフェオ/オルフェウス関連オペラ感想・配信紹介

オペラ・ノースのモンテヴェルディ&デグン『オルフェウス』、ガーシントン・オペラ、モンテヴェルディ『オルフェオ』、新国立劇場、グルック『オルフェオとエウリディーチェ』の感想・紹介です。

イエローヘルメッツ、『GtoRⅢ グロスター公爵~リチャード3世』感想

少人数上演が舞台の面白さとなり、台詞を数人で語るやり方も効果的。冒頭と最終部の展開も感慨深いです。

KURITA×KIMURA SHAKESPEARE、『リア王~スマホVSリア王~』感想

栗田芳宏さん演じるリア王の存在感と台詞の美しさ、説得力! スマホVSリア王に関しては、私的にはリア王圧勝です。

彩の国さいたま芸術劇場、蜷川幸雄演出『ヴェローナの二紳士』感想

BS松竹東急放送、2015年上演のシェイクスピア・シリーズ第31弾作品です。溝端淳平、月川悠貴、三浦涼介、高橋光臣出演。

イエローヘルメッツ、『ヴェニスの商人』感想

黒コートが効果的! それ以外は正攻法と言えそうなのに、元の戯曲の多面的な色彩を味わい深く感じます。

ブリストル・オールド・ヴィク、ビリー・ハウル主演『ハムレット』感想

演出によってストーリーすら変わりかねない、確かなことがわからない、その緊張感を味わせ楽しませてくれる『ハムレット』でした。ビリー・ハウルのハムレットを始めとして、キャストもキャラクター像もよかったです。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:4 魔女マーガレットについて

グロスター夫妻を罠にかける原案踏襲の話ですが、マーガレットの危機と果敢な行動にサフォークの気持ちが揺さぶられる展開にもなっています。

ウィーン国立歌劇場バレエ(配信)、『眠りの森の美女』感想

オーロラ姫の父母の国王夫妻に見せ場が多く、中盤の音楽はシェルシ。この版だけの不思議なキャラクターも登場し、少しダークなテイストです。薔薇王っぽさも感じて記事にしました。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:3 ヘンリーの逃亡と王の宿命について

『ヘンリー6世』がヘンリーの逃亡エピソード0的な話にされています。それに関与したのが実はマーガレットというのも胸熱。様々に話が重ねられていそうです。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:2 マーガレットとサフォークについて

前半は特に騎士道ロマンス的雰囲気を感じます。『ヘンリー6世』の演出的な読替えがやはり素晴らしいと思います。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:1 戦う聖女について

王妃マーガレットが主役の前日譚。『ヘンリー6世』の人物像を逆転させた歴史ドラマ的雰囲気です。

ナショナル・シアター(at Home)『お気に召すまま』感想

音楽と声による音響、舞台装置も魅力的で、おしゃれできゅんとするまさにウェル・メイドな感じの作品でした。

ナショナル・シアター(at Home)、イアン・マッケラン主演『リア王』感想

老いの問題に焦点を絞り、新しい切り口も加えて今日的でリアルな演目に仕上げた印象の『リア王』でした。

演劇ユニット戯曲組『令和X年のオセロー』感想

『オセロー』へのアンサーソング(アンサープレイ)的にも、フェミニズム的読み換えにも思える作品でした。

英国ロイヤル・バレエ『白鳥の湖』(英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン)感想

リアム・スカーレット版。今回のキャストでスカーレット版の印象が変わり、物語的面白さがわかった気がしました。

ハンブルク・バレエ、ノイマイヤー 振付『夏の夜の夢』感想

アテネのシーンはクラシック的、妖精達はコンテンポラリー的、と踊りや雰囲気自体がくっきり異なる面白さがありました。

舞台『薔薇王の葬列』(配信)感想

若月佑美さんリチャード、有馬爽人さんリチャード、両バージョンの感想です。

ウースター・グループ『ハムレット』他感想

リチャード・バートン映像を再構築した『ハムレット』感想。短いので、オーストラリア・バレエのクンストカマー感想も入れています。

『薔薇王の葬列』アニメ・原作漫画の巻話対照表

アニメ各話と漫画の巻話数を一覧にし、過去ブログ記事をリンクしています。

鮭スペアレ(配信)『鮭スペアレ版・マクベス』感想

坪内逍遥訳を使った能・狂言的な見せ方が面白く、それでいてバブル期的だったりコミカルだったり。

オランダ国立バレエ『ライモンダ』感想

シェイクスピア関連ではなく、すみません。バレエ『ライモンダ』の斬新な新バージョンの感想です。

シェイクスピアズ・グローブ『十二夜』(2012年)感想

衣装、音楽、ダンスとも初演当時を意識したall-maleキャスト。マーク・ライランスがオリヴィアで、なんだか可笑しみもあります。音楽がとても素敵です。

A.ホロヴィッツ著『メインテーマは殺人』(創元推理文庫)感想

面白かった上にシェイクスピアが入っていたので読書感想です。ミステリーなのでネタバレ部分は後半に分けて書きました。同作者の『絹の家』が『憂国のモリアーティ』に入っているかな?の話も少し。

MARQUEE.TV 『リチャード3世』感想

独白が(ポエトリー)ラップになる『リチャード3世』! シャウビューネ劇場、トーマス・オスターマイアー演出。比較でプルカレーテ演出・佐々木蔵之介版にも言及しています。

マシュー・ボーン(New Adventures)『ロミオとジュリエット』感想

配信されたマシュー・ボーンの『ロミオとジュリエット』を観ました。ボーン作品の、通常版からの引用とずらし的なところがとても好きなので、この作品も興味深く観ました。 trailerです。 www.youtube.com 管理施設の『ロミオとジュリエット』 原作とはかな…

ギルフォード・シェイクスピア・カンパニー『ハムレット』感想

酒瓶を手に酔ってクローディアスに皮肉を言うハムレットでした。作品が好きかというと微妙でしたが、各紙レビューは高評価です。女性の役も多くなっています。

彩の国さいたま芸術劇場、ストラトフォード・フェスティバル『ヘンリー8世』感想

DVDで観た吉田鋼太郎演出の彩の国版の方をメインに書いています。彩の国版は、人間性が見えないと言われるヘンリー8世をきちんと主役にして物語のうねりを作った演出だと思いました。

英国ロイヤル・バレエ(配信)『冬物語』感想

エドワード・ワトソン主演版について、平野亮一主演版とも比較しつつの感想です。