『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

シェイクスピア関連配信作品感想・紹介-他

ITA、ロバート・アイク翻案・演出『オイディプス』、石丸さち子演出、三浦涼介主演『オイディプス王』感想

家族関係に焦点があたりフロイト的読みを更に反転させたようなITA版、神話的な崇高さと美しさのある石丸版、の感じがしました。

メトロポリタン・オペラ、K.プッツ作曲『めぐりあう時間たち』紹介・感想

ウルフの『ダロウェイ夫人』を軸に、時代を超えた3人の女性の思いや人生が交差するような作品です。こういう引用・変換も好みだし、物語的な感動もありました。

ライン・ドイツ・オペラ、チャイコフスキー作曲『オルレアンの少女』感想

ジャンヌ・ダルクだからというだけでなく、演出やコスチュームが『薔薇王』的!

リセウ大劇場、パーセル作曲『ディドとエネアス(ダイドーとイニーアス)』感想

『ヘンリー6世』の台詞に出てくるディドとエネアスのオペラ。今作はダンス作品と言っても過言でないほど。

ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)との思い出:配信とSNSとシェイクスピア

「ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加記事です。

ナショナル・シアター『欲望という名の電車』『やけたトタン屋根の猫』他感想

NTLive10周年記念企画 Advent Calendar 2023」参加関連記事です。

ナショナル・シアター『善き人』感想

ここ数年で観た作品のなかで一番キツい話である一方、演劇ならではの作りと演者達が見事です。演劇的面白さがまた葛藤を引き起こす感じでした。

新国立劇場、野木萌葱作『骨と十字架』感想:『薔薇王』好きな方も観て下さい

「歩く」という言葉が、進化と信仰と思考の進歩を象徴し変奏される美しさ。真摯な主題と萌えを「両腕を広げて」抱きしめたい作品です。

バイエルン州立歌劇場、ミキエレット演出『アイーダ』感想

シュールレアリスム的な『薔薇の騎士』を演出したミキエレットによる『アイーダ』。

GGG Project 2023『ガチョーク讃歌』感想

『ガチョーク讃歌』とバレエガラのプログラムで、一応ウィールドンの『夏の夜の夢』パ・ド・ドゥが入っているという理由で。評判の『シェヘラザード』、よかったです。

フィンランド国立オペラ、ニック・デイヴィス指揮『CircOpera 2.0』覚え書き

文字通りサーカス+オペラ。プレイリスト、プログラム的覚え書きです。

PARCO劇場・森新太郎演出+篠田正浩監督+SPAC・宮城聰演出、泉鏡花作『夜叉ヶ池』感想

3作の感想です。当たり前なのでしょうが、それぞれ方向性と強調点が異なっていて、鑑賞後の感覚も違うものですね。

ドロットニングホルム劇場、ヘンデル『アグリッピーナ』感想

感想は少しだけ。自分のための覚書とリンクの感じで、MET版と比較。

マシュー・ボーン振付『赤い靴』感想

祝『レイディマクベス』制作記念、アダム・クーパー出演記念で、クーパーのレルモントフについて多めに書いています。

シス・カンパニー『ザ・ウェルキン』感想

18世紀イギリスの12人の女性陪審員と殺人罪の少女の話。戯曲が素晴らしく、演出・演者ともとてもよかったです。(シェイクスピアとも『薔薇王』とも無関係ですが。)

宇野信夫作、歌舞伎座『花の御所始末』感想

『リチャード3世』に着想を得たという室町幕府将軍足利義教が主人公の作品。40年ぶりの再演。

倉持裕作・演出、『歌妖曲~中川大志之丞変化~』感想

『リチャード3世』×昭和の歌謡界という設定の「歌謡ショー」的雰囲気の舞台。

プルカレーテ演出、佐々木蔵之介主演『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』感想

舞台ならではの楽しさと毒を感じる作品。プルカレーテ版リチャードを添えて、的な記事です。

ナショナル・シアター、ジェイミー・ロイド演出『かもめ』+メイヤー監督映画『かもめ』感想

『かもめ』はハムレットを下敷きにしているらしいので。対照的な作りの2作品でした。

彩の国シェイクスピア・シリーズ(配信)『ジョン王』感想

吉田鋼太郎演出、小栗旬主演。現代の戦争を意識した演出ですが、なんだか『鎌倉殿』と重なります。

モネ劇場『薔薇の騎士』感想

シュールな演出と思いきや、元帥夫人像を掘り下げ、とても陰影のある/影を濃くした素晴らしい作品でした。

オルフェオ/オルフェウス関連オペラ感想・配信紹介

オペラ・ノースのモンテヴェルディ&デグン『オルフェウス』、ガーシントン・オペラ、モンテヴェルディ『オルフェオ』、新国立劇場、グルック『オルフェオとエウリディーチェ』の感想・紹介です。

彩の国さいたま芸術劇場、蜷川幸雄演出『ヴェローナの二紳士』感想

BS松竹東急放送、2015年上演のシェイクスピア・シリーズ第31弾作品です。溝端淳平、月川悠貴、三浦涼介、高橋光臣出演。

ウィーン国立歌劇場バレエ(配信)、『眠りの森の美女』感想

オーロラ姫の父母の国王夫妻に見せ場が多く、中盤の音楽はシェルシ。この版だけの不思議なキャラクターも登場し、少しダークなテイストです。薔薇王っぽさも感じて記事にしました。

英国ロイヤル・バレエ『白鳥の湖』(英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン)感想

リアム・スカーレット版。今回のキャストでスカーレット版の印象が変わり、物語的面白さがわかった気がしました。

オランダ国立バレエ『ライモンダ』感想

シェイクスピア関連ではなく、すみません。バレエ『ライモンダ』の斬新な新バージョンの感想です。

A.ホロヴィッツ著『メインテーマは殺人』(創元推理文庫)感想

面白かった上にシェイクスピアが入っていたので読書感想です。ミステリーなのでネタバレ部分は後半に分けて書きました。同作者の『絹の家』が『憂国のモリアーティ』に入っているかな?の話も少し。

彩の国さいたま芸術劇場、ストラトフォード・フェスティバル『ヘンリー8世』感想

DVDで観た吉田鋼太郎演出の彩の国版の方をメインに書いています。彩の国版は、人間性が見えないと言われるヘンリー8世をきちんと主役にして物語のうねりを作った演出だと思いました。

新国立劇場『白鳥の湖』(ピーター・ライト版)感想

新国立劇場の『白鳥の湖』(ピーター・ライト版)の感想です。シェイクスピアのようだとか『ハムレット』のようであると言われていているので、それに託けつつ、シェイクスピアの話は殆ど書いていなくて、どちらかと言うとリアム・スカーレット版との比較の…

ナショナル・シアター『間違いの喜劇』感想

双子2組の似せ方がちょうどいい塩梅! 基本的にはとにかく楽しく観られるドタバタコメディで、最後にしみじみでした。