本編1巻につながる円環的終幕が見事! 加えて原案サフォークの独白の転用(多分)によって、表面的に原案通り、でも内実は史実寄り、更に騎士ロマンス的にもなるという作り。前巻から続く『オセロー』も?
『ヘンリー6世』展開でありつつ、前半は『マクベス』オマージュ、後半は史料ミックスで、更に劇的に。
『ヘンリー6世』準拠のようで、緩急のつけ方や演出面の見事さが際立っています。『ハムレット』と『オセロー』の合わせ技的オマージュの感じも。
『薔薇王』本編の円環的構成を、更に環を大きく一回りさせたような最終巻でした。
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