『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

12巻51話狩りの計画について

ヘイスティングスの処刑後、12巻では王子たち(新王と王弟)との対決になっていきます。彼らについては、これまで、残念な子だの、タモーラのダメ息子たちのようだのと書いてきましたが、いやいや、リチャードとバッキンガムが警戒するような十分(悪)賢い…

10巻45話リチャードの摂政就任 と エリザベスとジェーンの共謀 について

12巻でちょうど表紙を飾るエリザベスとジェーンの2人が、関わって共謀し始めるのが10巻45話です。そこは流石に創作だろうと思っていましたが、実際に会っていたとする学説がある!らしいです。あれ?リチャードの摂政就任がメインのはず……。いや、それも書い…

10巻44話リチャードとウッドヴィルの対決について

リチャードとウッドヴィル(エリザベスや親族)との関係は『リチャード3世』以上にスリリング。前半では夢の話、後半では背に乗せる話について、原典の面白い転用が見られます。

10巻43話リチャードとバッキンガムの「誓約」について

多くの読者に激震を走らせた43話。リチャードが王冠への野望を認め、バッキンガムと「誓約」を結びました。43話も場面場面に何層もの意味が交錯する形で展開しています。特に43話でそれをいちいち書くのは野暮だろうとは思いますが、もーここは野暮に徹しま…