文字通りサーカス+オペラ。シルク・ドゥ・ソレイユが好きな方や、コンテンポラリーダンスが好きな人は好きな作品じゃないかと思います。オペラやクラシックの有名曲が多いし、すごくすごく楽しいです。無料ですが14日に配信終了とのことなので、ブログでも紹介を兼ねてプレイリストっぽいものを……ってもう終了日になってしまいました! 間に合えば見て下さい〜!
一応、プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』も演奏曲に入っています。
親切なことに公式サイトにSpotifyとリンクしたプレイリストがあるのですが、順番通りでなくて少しわかりにくいのです。
プレイリスト的覚え書き
CGの宇宙のような描写に人形(アンドロイド?宇宙人?)が写り、人形から、サーカス団長リングマスターらしき人物に天球儀(?)が投げられます。
R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」
天球儀を掲げる団長/リングマスター。照明?CG?で光の粒が舞っています。
バーンスタイン『キャンディード』より「序曲」
興業オープニング。これから芸を披露する人たちが鮮やかな衣装で登場。指揮者のニック・デイヴィス(本人ですよね? パンクっぽく髪を立てている!)がワイヤーで宙に浮かびながら指揮。オーケストラは奥に3階の段を組んでいて、デイヴィスはこの後2階ぐらいの高さの台で指揮をします。
ドリーブ『ラクメ』より「ジャスミンと薔薇のアリア」
白い衣装でワイヤーで宙に浮く2人の歌手に、中央で女性が演じるロシアンバーが優雅。
モーツァルト『魔笛』より「おいらは鳥刺し」
魔笛の当該場面的。鳥にも女の子にも見えるダンサーが笛につられて籠に入っていき、籠内部で空中ブランコアクションも。最後に籠に布がかけられ、布が外れると空中ブランコに鮮やかな赤毛の女性が乗っています。
マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「間奏曲」
この女性はパパゲーナかと思ったら、別の男性が登場して、2人でハンド・トゥ・ハンド(?)的アクロバット。カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲なのでカップルのようでとてもロマンティック。フェリーニの『道』っぽい感じも。
プッチーニ『蝶々夫人』より「ハミング・コーラス」
ワイヤーアクションというかエアリエルで、ふわっと浮かんだりくるくる回る白い衣装の人が蝶のよう。地上の黒い衣装の人がそれを捕まえたり放したり。こちらもロマンティック。
ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウス「ピチカート・ポルカ」
ボックスのジャグリング+ダンス。軽やかでダンスっぽく、シュトラウスだからなのか、ウィーン・ニューイヤー・コンサートのバレエを想起します。でも妙義に興奮するし、曲中に構わず盛んに拍手が起きていました。
ヴィラ=ロボス『ブラジル風バッハ』より「アリア」
ホイールとダンス。歌手とパフォーマーが風貌も衣装もよく似た感じでしっとり魅せます。途中から男性の空中ブランコが加わります。
ジェンキンス「パラディオ」(管弦楽版)
その男性の空中ブランコ。それのみですが、音楽が緊張感を醸すと同時にブランコの芸を美しく見せてこの組み合わせはいいですね。
ラモー『優雅なインドの国々』より「未開人の踊り」
ブランコはそのまま残り、中央では複数組のハンド・トゥ・ハンド(?)的アクロバットが加わります(カヴァレリア・ルスティカーナの2人もいます)。周囲では鮮やかな衣装の人たちが踊ったり、前で馬的な被り物の衣装のダンサーも踊ったり。
オッフェンバック『ホフマン物語』より「舟唄」
エアリエルロープ(?)。こちらもダンスっぽいです。歌っていた女性2人が最後にキス。
曲がわかりませんでした、プレイリストに載っていない気がします
マリンバの演奏自体がパフォーマンスっぽいです。高めの台やシーソーを使ったアクロバット。ロイヤル・バレエの『ペンギン・カフェ』っぽい雰囲気も。
ロッシーニ『チェネレントラ』 より“Questo è un nodo avviluppato”(←日本語訳がわかりません)
歌中心。歌手の方がちょっとしたトランポリンを使っていました。
アルヴォ・ペルト「鏡の中の鏡」
ペルトの静かな曲に、精神性まで感じさせるようなエアリエル・フープ。
サン=サーンス「死の舞踏」
動物っぽい被り物(曲的には死の象徴?)でダークブルーかグレーの衣装のダンサーのダンス。
ヴァイル『リトル・マハゴニー』より「アラバマ・ソング」
場末のバーかキャバレーっぽい雰囲気で歌中心。
ドニゼッティ『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」
前のバーの雰囲気を受け継いで、音楽もポップス的にアレンジ。歌とハンドトゥハンドっぽいダンス。ダンスのカップルが喧嘩したり。
モーツァルト『ドン・ジョバンニ』より「お手をどうぞ」
前の歌手が歌って去ると、マジックボックス・ショー。この曲を歌いながら、マジシャンが女性の手を取ってボックスに入れて上下を取り替えていきます。終わると、女性のスカートとマジシャンのズボンの部分が入れ替わっているのはセクシュアルな暗示?
ヴィヴァルディ『四季』より「夏」
稲妻を思わせるホイール、そして傘のダンス。ドラムも登場して演奏。
ヴェルディ『レクイエム』より「怒りの日」
動かずに合唱なのですが皆サーカス的な扮装で(歌手だけでなくパフォーマーも入っている?)、赤い照明に照らされているとそれだけで劇的です。時々炎が上がります。
プロコフィエフ『ロミオとジュリエット』より「序曲」「騎士達の踊り」
手動で中に入った人が動かす観覧車のようなシーソー……これデスホイールって言うんですね。かなりの迫力で客席から時々声が上がりました。ジェットコースターなどが苦手な私は、見ていても胃がすーってなります。
ロッシーニ『ウィリアム・テル』より“Tutto cangia, il ciel s'abbella”
カラフルなスーツとドレスの歌手達の歌。最初に登場した、天球儀(?)をもった団長/リングマスターが横切ります。
オッフェンバック『地獄のオルフェ』(天国と地獄)「地獄のギャロップ」(カンカン)でカーテンコール。