『薔薇王』にシェイクスピアをさがして

菅野文先生の『薔薇王の葬列』についてシェイクスピア原案との関係を中心にひたすら語ります

スウェーデン王立歌劇場、ブリテン作曲『夏の夜の夢』感想

不思議な館での妖しい夜の夢のような雰囲気の、スタイリッシュで美しい作品です。

マシュー・ボーン振付『赤い靴』感想

祝『レイディマクベス』制作記念、アダム・クーパー出演記念で、クーパーのレルモントフについて多めに書いています。

シス・カンパニー『ザ・ウェルキン』感想

18世紀イギリスの12人の女性陪審員と殺人罪の少女の話。戯曲が素晴らしく、演出・演者ともとてもよかったです。(シェイクスピアとも『薔薇王』とも無関係ですが。)

宇野信夫作、歌舞伎座『花の御所始末』感想

『リチャード3世』に着想を得たという室町幕府将軍足利義教が主人公の作品。40年ぶりの再演。

王妃と薔薇の騎士2巻、白いの外伝Ⅲ・Ⅳ: 少しの感想とレシピリンク

感想少し、ローズプディングとリチャード3世の食卓レシピのリンク。

王妃と薔薇の騎士2巻 Ep:8 グロスターの陰謀について

『薔薇王』本編を覆すような展開。『ハムレット』から『オセロー』や『から騒ぎ』的な感じも……。

王妃と薔薇の騎士2巻 Ep:7 サフォークの手紙について

今話は『ヘンリー6世』というより、以前リンクした記事のエピソードが中心になっている気がします。

王妃と薔薇の騎士2巻 Ep:6 ヘンリーの欲望と後継の不安について

エレノアの呪いは失敗したはずなのにという皮肉。原案からの変更、史料の取り入れ、『薔薇』本編の裏事情的描写が組み合わさった、いつもながらの凄い展開でした。

王妃と薔薇の騎士 2巻 Ep:5 “エレノアの野心”について

『ヘンリー6世』からの変更がとても演出的に思えます。そこから改めて原案の台詞を考えさせられました。

倉持裕作・演出、『歌妖曲~中川大志之丞変化~』感想

『リチャード3世』×昭和の歌謡界という設定の「歌謡ショー」的雰囲気の舞台。

英国ロイヤル・バレエ『赤い薔薇ソースの伝説』感想

『不思議の国のアリス』『冬物語』創作チームによる新作バレエ。振付・音楽・美術が作り出すマジカルで官能的な世界と、母からの呪い的なストーリーが交差する作品だと思います。

プルカレーテ演出、佐々木蔵之介主演『守銭奴 ザ・マネー・クレイジー』感想

舞台ならではの楽しさと毒を感じる作品。プルカレーテ版リチャードを添えて、的な記事です。

プルカレーテ演出、佐々木蔵之介主演『リチャード3世』感想

伝説の舞台とも言える(?)プルカレーテ演出・佐々木蔵之介主演版。どう書いてもうまく伝わらない気がしますが、ともかくすごいと言っておきます。

ナショナル・シアター、ジェイミー・ロイド演出『かもめ』+メイヤー監督映画『かもめ』感想

『かもめ』はハムレットを下敷きにしているらしいので。対照的な作りの2作品でした。

演劇感想文リンクに参加させていただきました

国内で上演された舞台の感想、劇評、レビューのまとめサイト、「演劇感想文リンク」に1月から参加させていただました。様々なブログでの感想が演目ごとに一覧リンクになっているほか、劇団(劇場)、作家/演出家/俳優も整理されていてとても使いやすいです。…

彩の国シェイクスピア・シリーズ(配信)『ジョン王』感想

吉田鋼太郎演出、小栗旬主演。現代の戦争を意識した演出ですが、なんだか『鎌倉殿』と重なります。

モネ劇場『薔薇の騎士』感想

シュールな演出と思いきや、元帥夫人像を掘り下げ、とても陰影のある/影を濃くした素晴らしい作品でした。

薔薇王キャラによるシェイクスピア他作品配役妄想

十二夜、ジュリアス・シーザー、ハムレット、リア王の配役妄を書き散らかしています。

オルフェオ/オルフェウス関連オペラ感想・配信紹介

オペラ・ノースのモンテヴェルディ&デグン『オルフェウス』、ガーシントン・オペラ、モンテヴェルディ『オルフェオ』、新国立劇場、グルック『オルフェオとエウリディーチェ』の感想・紹介です。

イエローヘルメッツ、『GtoRⅢ グロスター公爵~リチャード3世』感想

少人数上演が舞台の面白さとなり、台詞を数人で語るやり方も効果的。冒頭と最終部の展開も感慨深いです。

KURITA×KIMURA SHAKESPEARE、『リア王~スマホVSリア王~』感想

栗田芳宏さん演じるリア王の存在感と台詞の美しさ、説得力! スマホVSリア王に関しては、私的にはリア王圧勝です。

彩の国さいたま芸術劇場、蜷川幸雄演出『ヴェローナの二紳士』感想

BS松竹東急放送、2015年上演のシェイクスピア・シリーズ第31弾作品です。溝端淳平、月川悠貴、三浦涼介、高橋光臣出演。

イエローヘルメッツ、『ヴェニスの商人』感想

黒コートが効果的! それ以外は正攻法と言えそうなのに、元の戯曲の多面的な色彩を味わい深く感じます。

ブリストル・オールド・ヴィク、ビリー・ハウル主演『ハムレット』感想

演出によってストーリーすら変わりかねない、確かなことがわからない、その緊張感を味わせ楽しませてくれる『ハムレット』でした。ビリー・ハウルのハムレットを始めとして、キャストもキャラクター像もよかったです。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:4 魔女マーガレットについて

グロスター夫妻を罠にかける原案踏襲の話ですが、マーガレットの危機と果敢な行動にサフォークの気持ちが揺さぶられる展開にもなっています。

ウィーン国立歌劇場バレエ(配信)、『眠りの森の美女』感想

オーロラ姫の父母の国王夫妻に見せ場が多く、中盤の音楽はシェルシ。この版だけの不思議なキャラクターも登場し、少しダークなテイストです。薔薇王っぽさも感じて記事にしました。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:3 ヘンリーの逃亡と王の宿命について

『ヘンリー6世』がヘンリーの逃亡エピソード0的な話にされています。それに関与したのが実はマーガレットというのも胸熱。様々に話が重ねられていそうです。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:2 マーガレットとサフォークについて

前半は特に騎士道ロマンス的雰囲気を感じます。『ヘンリー6世』の演出的な読替えがやはり素晴らしいと思います。

王妃と薔薇の騎士 1巻 Ep:1 戦う聖女について

王妃マーガレットが主役の前日譚。『ヘンリー6世』の人物像を逆転させた歴史ドラマ的雰囲気です。

ナショナル・シアター(at Home)『お気に召すまま』感想

音楽と声による音響、舞台装置も魅力的で、おしゃれできゅんとするまさにウェル・メイドな感じの作品でした。