不思議な館での妖しい夜の夢のような雰囲気の、スタイリッシュで美しい作品です。
祝『レイディマクベス』制作記念、アダム・クーパー出演記念で、クーパーのレルモントフについて多めに書いています。
18世紀イギリスの12人の女性陪審員と殺人罪の少女の話。戯曲が素晴らしく、演出・演者ともとてもよかったです。(シェイクスピアとも『薔薇王』とも無関係ですが。)
『リチャード3世』に着想を得たという室町幕府将軍足利義教が主人公の作品。40年ぶりの再演。
感想少し、ローズプディングとリチャード3世の食卓レシピのリンク。
『薔薇王』本編を覆すような展開。『ハムレット』から『オセロー』や『から騒ぎ』的な感じも……。
今話は『ヘンリー6世』というより、以前リンクした記事のエピソードが中心になっている気がします。
エレノアの呪いは失敗したはずなのにという皮肉。原案からの変更、史料の取り入れ、『薔薇』本編の裏事情的描写が組み合わさった、いつもながらの凄い展開でした。
『ヘンリー6世』からの変更がとても演出的に思えます。そこから改めて原案の台詞を考えさせられました。
『リチャード3世』×昭和の歌謡界という設定の「歌謡ショー」的雰囲気の舞台。
『不思議の国のアリス』『冬物語』創作チームによる新作バレエ。振付・音楽・美術が作り出すマジカルで官能的な世界と、母からの呪い的なストーリーが交差する作品だと思います。
舞台ならではの楽しさと毒を感じる作品。プルカレーテ版リチャードを添えて、的な記事です。
伝説の舞台とも言える(?)プルカレーテ演出・佐々木蔵之介主演版。どう書いてもうまく伝わらない気がしますが、ともかくすごいと言っておきます。
『かもめ』はハムレットを下敷きにしているらしいので。対照的な作りの2作品でした。
国内で上演された舞台の感想、劇評、レビューのまとめサイト、「演劇感想文リンク」に1月から参加させていただました。様々なブログでの感想が演目ごとに一覧リンクになっているほか、劇団(劇場)、作家/演出家/俳優も整理されていてとても使いやすいです。…
吉田鋼太郎演出、小栗旬主演。現代の戦争を意識した演出ですが、なんだか『鎌倉殿』と重なります。
シュールな演出と思いきや、元帥夫人像を掘り下げ、とても陰影のある/影を濃くした素晴らしい作品でした。
十二夜、ジュリアス・シーザー、ハムレット、リア王の配役妄を書き散らかしています。
オペラ・ノースのモンテヴェルディ&デグン『オルフェウス』、ガーシントン・オペラ、モンテヴェルディ『オルフェオ』、新国立劇場、グルック『オルフェオとエウリディーチェ』の感想・紹介です。
少人数上演が舞台の面白さとなり、台詞を数人で語るやり方も効果的。冒頭と最終部の展開も感慨深いです。
栗田芳宏さん演じるリア王の存在感と台詞の美しさ、説得力! スマホVSリア王に関しては、私的にはリア王圧勝です。
BS松竹東急放送、2015年上演のシェイクスピア・シリーズ第31弾作品です。溝端淳平、月川悠貴、三浦涼介、高橋光臣出演。
黒コートが効果的! それ以外は正攻法と言えそうなのに、元の戯曲の多面的な色彩を味わい深く感じます。
演出によってストーリーすら変わりかねない、確かなことがわからない、その緊張感を味わせ楽しませてくれる『ハムレット』でした。ビリー・ハウルのハムレットを始めとして、キャストもキャラクター像もよかったです。
グロスター夫妻を罠にかける原案踏襲の話ですが、マーガレットの危機と果敢な行動にサフォークの気持ちが揺さぶられる展開にもなっています。
オーロラ姫の父母の国王夫妻に見せ場が多く、中盤の音楽はシェルシ。この版だけの不思議なキャラクターも登場し、少しダークなテイストです。薔薇王っぽさも感じて記事にしました。
『ヘンリー6世』がヘンリーの逃亡エピソード0的な話にされています。それに関与したのが実はマーガレットというのも胸熱。様々に話が重ねられていそうです。
前半は特に騎士道ロマンス的雰囲気を感じます。『ヘンリー6世』の演出的な読替えがやはり素晴らしいと思います。
王妃マーガレットが主役の前日譚。『ヘンリー6世』の人物像を逆転させた歴史ドラマ的雰囲気です。
音楽と声による音響、舞台装置も魅力的で、おしゃれできゅんとするまさにウェル・メイドな感じの作品でした。